サイトを構築する上で頭に入れておく事、それは人間から見て分かりやすいコンテンツである事、そしてロボット(クローラー)から見て分かりやすいコンテンツである事だ。クローラーから見て分かりやすい事がグーグル、ヤフー、その他のサーチエンジンの検索結果での上位表示につながる。
どんな素晴らしい記事を書いても人目につかなければ意味がない。検索結果で上位表示されるためのSEO対策を解説する。
ここで解説するSEO対策はwordpressであれば”All In One SEO Pack“というプラグインで、ある程度の部分をカバーできる。wordpressを使用している場合は”All In One SEO Pack“をインストールする事をお勧めする。
SEO効果絶大!All in One SEO Packの設定!
キーワード選定をする。
キーワード選定はとても重要だ。競合性の高いキーワードを選ぶと、上位表示がなかなか上手くいかず、かといって競合性が低くても、ニーズの低いキーワードを選ぶとせっかく上位表示されてもアクセスがなかなか集まらない。
キーワードの競合性が高いかどうかを計る指針として”検索エンジンでそのキーワードを検索してみる“という方法がある。検索結果の画面に検索件数が表示される。その件数でどのくらい他にライバルがいるかを確認する事ができる。
これは”SEO“というキーワードで検索した時の検索件数だ。
同じくキーワードにニーズがあるかどうかを計る指針として、検索エンジンでそのキーワードを検索してみると”関連する検索キーワード“が表示される事がある。”関連する検索キーワード“がある程度表示される場合は”検索したキーワードにはニーズがある“と判断していいだろう。
これは”SEO“というキーワードで検索した時の”関連する検索キーワード“だ。
上で述べた検索件数や関連する検索キーワードは1つの指針であり、これだけを頼りにするべきではない。が、キーワードを選定する大きな参考となる事は間違いない。
またキーワードを選定するにはキーワード選定ツールを使用するとよい。高性能なキーワード選定ツールを紹介しておく。”Google AdWords キーワード プランナー“だ。
これらのテクニックを駆使して効率の良いキーワードを選定しよう。
タイトルタグを魅力的に。
タイトルタグは検索された時に表示されるページの表題だ。
タイトルタグはこのように設定する。
<title>SEOとは?</title>
検索結果で上位に表示されているのになんでクリック率が少ないんだろう?そういった場合は、タイトルが魅力的でない場合が多い。せっかく上位表示されてもクリックされないともったいない。
タイトルタグを設定する時は以下の5点に気をつけよう。
- タイトルが検索結果に表示されるのは32文字まで、32文字以内で設定しよう。
- 検索結果で上位表示されたいキーワードをタイトルに含めよう、特にタイトルの先頭にキーワードを持ってくると、そのキーワードで上位表示されやすい。
- タイトルに数字を含めると注目度が上がる。
- タイトルは魅力的に、パッと人目に付くようなテキストで設定しよう。
- それぞれのページには、それぞれ別々のタイトルを付けよう。タイトルが重複しているページがあると、SEOではマイナス材料になってしまう。
descriptionを魅力的に。
deescriptionは検索された時に表示されるページの説明文だ。
deescriptionこのように設定する。
<meta name="description" content="SEOについて解説します。">
descriptionを魅力的な文章で設定しておけば集客数がアップする。
descriptionを設定する時は以下の3点に気をつけよう。
- descriptionが検索結果に表示されるのは124文字まで、124文字以内で設定しよう。SEOの観点からは64文字程度が好ましい。
- 検索結果で上位表示されたいキーワードを含めよう、descriptionの中に上位表示されたいキーワードを2回から3回入れる事をお勧めする。
- それぞれのページには、それぞれ別々の内容のdescriptionを設定しよう。descriptionの内容が重複しているページがあると、SEOではマイナス材料になってしまう。
descriptionを設定していると、しっかり考えてページを作成している、とユーザーやクローラーにアピールできる。ぜひ、効果的で魅力的な文章で設定しておこう。
1ページ1キーワードに設定しよう。
単一キーワードの場合でも複合キーワードの場合でも、キーワードは1ページ1つに設定しよう。
例えば”seo対策“という単一キーワードを設定するとする。
その場合は、
<meta name="keywords" content="seo対策">
と設定する。
別の例として”wordpress SEO対策“という複合キーワードを設定するとする。
その場合は、
<meta name="keywords" content="wordpress,seo対策">
と設定する。
見出しタグを最適化する。
h1,h2,h3などの見出しタグ、これはクローラーにページ構成を正確に伝える上で重要な部分だ。ルールに従ってしっかりと設定しよう。
ページタイトルにはh1タグを使う。
ページタイトルにはh1タグを使おう。またページタイトルには必ずキーワードも入れておこう。こうする事によりクローラーに、そのキーワードがこのページでは重要だ、という事を伝える事ができる。
ページの内容にはh2やh3タグを使う。
ページの内容部分では、h2やh3タグを使い、ページ構成をしっかりと分かるようにしておこう。
見出しタグを不規則な順番で使用してはいけない。
h3タグの後にh2タグを使用したり、不規則な順番で見出しタグを使用してはいけない。文章の構成を分かりやすく示せるように見出しタグは順番どおりに使用する必要がある。
クローラーが分かりやすいURLを設定する。
URLはサイト構成が分かりやすいように設定しておく必要がある。そうする事によりクローラーがサイトを巡回しやすくなり、SEOで有利になる。例えば”1.html”や”first.html”のようなURLはSEOで不利だ。SEOについて書いてある記事であれば”SEO.html”、wordpressについて書いてる記事であれば”wordpress.html”というように、記事の内容に合ったURLを指定する事をお勧めする。
またwordpressでは記事を投稿すると、自動で記事にURLが割り与えられる。これをパーマリンクと呼ぶ。このパーマリンクの設定は記事の投稿を始める前にしておく必要がある。パーマリンクの設定の方法は下記リンクで解説してあるので確認して欲しい。
目次ページを作成する。
目次ページを作成しておくと、サイト構成が分かりやすくなり、またクローラーのページ巡回効率を上げる事ができる。目次ページの作成方法は下記リンクで解説しているので確認して欲しい。
SEO対策に効果あり!wordpressで目次ページを作成する。
pingの送信設定をする。
pingの送信設定をすると、検索エンジンやポータルサイト、ランキングサイトに自分のサイトの更新情報を通知する事ができる。そうする事により、検索エンジンに早くクロールしてもらえる。それに送信先のユーザーにサイトに訪れてもらう事でアクセスアップにもつながる。pingの送信設定方法は下記リンクで解説しているので確認して欲しい。
WordPress ping Optimizerの設定と送信先!
ソーシャルブックマークボタンを設置する。
ソーシャルブックマークボタンを設置すると、そのボタンを使いユーザーが記事をシェアする事ができ、記事が拡散されていく。ソーシャルブックマークボタンの設置方法は下記リンクで解説しているので確認して欲しい。
WP Social Bookmarking Lightの設定!
画像のファイル名は分かりやすく、画像のalt属性にはキーワードを含めよう。
画像のファイル名の付け方
サイトに貼り付ける画像のファイル名は分かりやすいファイル名にしておくとよい。【1.jpg】や【20141205.jpg】などのファイル名を見かける事があるが、このようなファイル名は避けるべきだ。画像に分かりやすいファイル名を付けると、画像検索でその画像が検索されるようになり、アクセス数の上昇につながる。
画像のalt属性の付け方
サイトに貼り付ける画像の”alt属性“にはキーワードを含めておこう。wordpressでは”代替テキスト“の部分がalt属性だ。
wordpressでの画像属性
wordpressでは画像に”タイトル“,”代替テキスト“,”キャプション“,”説明“の4つの属性を指定する事ができる。
しかし、いきなり”タイトル”,”代替テキスト”,”キャプション”,”説明”と言われても分からないと思う。
1つずつ説明していく。
- “タイトル“とはhtmlでいうところの”title属性“だ。どんな画像なのか?という事を説明する情報と考えて欲しい。さらに”ツールチップ“としての役割も持っている。ツールチップとは画像の上にマウスポインタを合わせた時に表示される情報のことだ。
- “代替テキスト“とは画像が見れない場合に代わりに表示される情報だ。htmlでいうところの”alt属性“だ。ブラウザの仕様などによって画像が表示されない場合は、代わりにalt属性に記入した情報が表示される。検索エンジンのクローラーが画像を認識するための情報でもあるのでSEO対策のためにも正しく画像の内容を表すキーワードを入力しておこう。
- “キャプション“とはwordpress独自の属性だ。入力することで、自動的に画像の下にキャプション情報が表示される。空白でも構わない。空白の場合は画像の下にキャプション情報は表示されない。
- “説明“は画像の説明だ。サイトには表示されないのでメモ代わりと考えてよい。SEOにも影響しないので、多くの場合は入力の必要は無い。
トップページから2クリック以内に全ページへアクセスできるようにする。
クローラーが全てのページをクロールしやすいように、全てのページへトップページから2クリック以内でアクセスできるようなサイト構造にしよう。つまりトップページを1階層目とするなら最下層は3階層目までにとどめておこう。
パンくずリストを設置する。
パンくずリストを設置すると、クローラーがサイト内を巡回しやすくなるのでSEO効果が期待できる。またユーザーがサイトを閲覧しやすくもなる。パンくずリストの設置方法は下記リンクで解説しているので確認して欲しい。
グローバルナビはテキストで設定する。
wordpressにはグローバルナビが用意されている。
これがグローバルナビだ。検索エンジンはグローバルナビからリンクされるページを重要なページとしてマークする。
グローバルナビの設置に関して、画像を使用してaltタグを使うよりもテキストで設置した方が検索エンジンがクロールしやすくなりSEO効果が高い、と言われている。グローバルナビはテキストで設置する事をお勧めする。
URLは重複しないように設定する。
URLは”www”がある物とない物の2通り存在する。同じ内容のページはいくつも存在する必要はない。1つのアドレスへの統一を行う事がSEO対策となる。
Google ウェブマスターツールを使用してURLの重複を解消する。
Google ウェブマスター ツールにログインして”サイトのURL“をクリックしよう。管理画面が開くので、右上の”設定“から”サイトの設定“をクリックしよう。
するとこのような画面が表示される。
ここでwww有り無しのどちらかを選択して”保存“をクリックしよう。※ドメインがルートドメインでない場合、例えばサブドメインなどではこの設定をする事はできない。
また、内部リンクを絶対パスで設定している場合、その絶対パスは、上で設定したwww有りのURL、もしくはwww無しのURLに統一しておこう。
All in One SEO PackプラグインでURLを最適化する。
All in One SEO Packを使用している場合は”General Settings“で“Canonical URLs“のチェックボックスにチェックを入れておこう。Canonical URLsはURLを正規化してくれる。詳細はSEO効果絶大!All in One SEO Packの設定!で確認して欲しい。
Google ウェブマスターツールにサイトマップを登録しよう。
Googleウェブマスターツールにサイトマップを登録すると、定期的に検索エンジンにサイトの更新情報を伝えてクローラーの巡回を促す事ができる。
All in One SEO Packを使用する場合
All in One SEO Packを使用すれば”XML Sitemaps“の部分で簡単に設定できる。詳細はSEO効果絶大!All in One SEO Packの設定!で確認して欲しい。
All in One SEO Packを使用しない場合
All in One SEO Packを使用しない場合は以下の手順でサイトマップを登録できる。
- Google ウェブマスター ツールにログインして”サイトのURL“をクリックしよう。
- 管理画面が開くので、ページ下部の”サイトマップ“をクリックしよう。
- サイトマップ画面が開くので右上の”サイトマップの追加“をクリックしよう。
- URL入力ウィンドウが開くので、サイトマップのURLを入力して”サイトマップを送信“をクリックしよう。これで完了だ。
リンクは分かりやすいテキストで表示しよう。
ページにリンクを貼る場合、”詳細はこちら”のような表現を使うのはよくない。またURLそのものをそのまま貼り付けるのもマイナスだ。リンク先のページの内容が分かりやすいような表現を使おう。またリンクがクリックされやすい色は”青色“と言われている。青色、もしくは青色に近い色でリンクを表示させよう。
リンクを貼り付ける時の注意点
リンクを貼り付ける時に気をつけなければならない事が2点ある。
- リンク先のページが無くてリンク切れになっていないか。
- ペナルティを受けているサイトへのリンクを貼っていないか。
この2点だ。この2点はSEO上、マイナスとなるので注意しておこう。
サイドバーに人気記事を表示する。
サイドバーに人気記事を設置する事で、ユーザーを自分の読んでもらいたい記事に誘導する事が可能になる。自信のある記事にユーザーを誘導する事で、他の記事を読んでもらえる可能性が増えたり、ソーシャルサイトでサイトの情報を拡散してもらえたりする可能性が増える。
人気記事の表示方法は、
を参考にして欲しい。
記事を目立たせるよう”注目”のようなアイコンを利用する。
記事のリンクに”重要“や”注目“などのアイコンを設置する事で、ページ全体が見やすくなり、ユーザーを自分の読んでもらいたい記事に誘導する事が可能になる。
使用するアイコンは画像作成ソフトで作成して欲しい。
画像作成ソフトでお勧めはpaint.netだ。無料で使いやすいデザインソフトだと思う。
サテライトサイトを活用する。
これは後ほど説明する。
ページの高速化をする。
サイトの表示速度は、検索結果の判断基準において重要な位置を占めている。サイトの表示速度遅いと、サイトが検索で上位表示されずらくなる。なによりもユーザーもサイトの閲覧がしずらくなる。
ページの高速化をする方法は、
サイトの表示が超速くなる!W3 Total Cacheの設定!
で解説しているので参考にして欲しい。
ユーザーの信頼を得てからアフィリエイトや広告のリンクを貼る。
アフィリエイトや広告は”ユーザーのニーズを満たす商品を紹介“するためのものだ。考えて欲しいが、誰も信用できない人から物を買おうとは思わない。そこで、まずはユーザーの信頼を得る事が大切だ。最初はサイトにアフィリエイトや広告のリンクは貼らず、ある程度、アクセス数が伸びてきたら、サイトにアフィリエイトや広告のリンクを貼っていこう。
検索に関係の無いページはクローラーが巡回しないように設定しておく。
検索で上位に表示する必要が無いページ、例えば【サイト内での検索結果を表示するページ】や【404ページ(ページが存在しなかった時に表示されるページ)】などには、クローラーが巡回しないように設定しておく必要がある。見落としがちだがSEO対策では重要な部分だ。
All in One SEO Packを使用すれば”Noindex Settings“の部分で簡単に設定できるので楽だ。詳細はSEO効果絶大!All in One SEO Packの設定!で確認して欲しい。
タグ打ちで設定する場合は、巡回して欲しくないページの<head>タグ内に以下のメタ情報を追加すればよい。
<meta name="robots" content="noindex,follow">
ページを更新したらフェイスブックやツイッターで更新情報を拡散しよう。
ページを更新したら、フェイスブックやツイッターにその情報を書き込もう。するとフェイスブックやツイッターからのアクセスが集まり、情報の拡散効果を期待する事ができる。
ブログランキングに登録する。
ブログランキングに登録すると外部からのアクセスが増える。これは忘れずにやっておきたい。
大手ブログランキングで効果が見込めるのは
だ。最低でもこの3つには登録しておこう。登録したらpingの送信設定もしておきたい。pingの送信設定はWordPress ping Optimizerの設定と送信先!を参考にして欲しい。
内容の充実したコンテンツを制作する。
ここまでいろいろSEO対策について書いてきたが、どれだけSEO対策をしても内容の無いコンテンツであればアクセスは集まらない。やはり一番大事なのは”内容の充実したユーザーの役に立つ情報を提供するコンテンツを制作する“事だ。そういったコンテンツと、このSEO対策が結びつけば強力なサイトを構築できるはずだ。